劇団四季の「ライオンキング」を観てきました。
僕にとっては人生初の演劇。
なので、前提知識が、
芸人の大西ライオンの「心配ないさー!!」しかない…
(てか、コレは知識なのか?w)
そんなんで楽しめるのか?
と若干不安にもなったんですが、
それも杞憂に終わり、とても楽しめました。
まあでも、事前に勉強してた方が、
もっと楽しかったんだろうなーとも思ったけど。
というワケで、そんな演劇ド素人な僕が、
ライオンキングを観た感想を綴っていきます。
「草の人」に衝撃を受ける
僕がいちばん衝撃だったのは、「草」を人が演じていたことです。
知らない人からしたら、「何言ってんだコイツ?」状態ですよね(苦笑)
ライオンキングは動物たちがメインなので、草原のシーンがあるんですね。
だから、草役の人が必要なんですよね。わかりましたか?
「え?まだわからない!?」
いや、草なんて小道具だけ十分じゃないか、って?
確かに僕も最初は、正直そう思ったんですけど、
でも実際見るとスゴイんですよ。
揺れる草の躍動感とかハンパなかったですからね。
アレは人の動きじゃないと成り立ちませんよ。
そして、この「草を人が演じる」というのは、
ライオンキングでは非常に重要だと思ったんですよね、僕は。
なぜかというと、この作品には、
「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」
が大きなテーマがあるんですね。
「サークル・オブ・ライフ」ってのは、
要は、いろんな生き物たちがいるからこそ、
生命が循環して、世界が成り立っている、ってこと。
もちろん草もその循環の中で大事な役割を果たしています。
草食動物は草を食べて生きてますからね。
草って動いたり喋ったりしないので、
僕たち人から見ると、あんまり生き物って感じしないかもしれません。
でも草だって、ちゃんと「生命」として生きてるんですよ。
草にちゃんと命があることをわかりやすく伝えるために、
草を人が演じているのではないかと僕は思いました。
こう考えて見ると、草の人めっちゃ大事ですよ!
ホント無くてはならない存在。
そして、演者の方々が本気で草になりきっているからこそ、
僕は惹かれたんだと思います。
生まれて初めて、僕は草をカッコいいと思いました。
いや、ホントにカッコいいので、ぜひ見て欲しい。
ラフィキの名言にシビレた
今回、僕がいちばんグッときたのは、
ラフィキっていうヒヒ(おサルさん)のキャラがいるんですが、
そのラフィキが放った名言↓
「過去から逃げるか、それとも学ぶか。お前はどうする?」
※語尾とか言い回しとかは、うろ覚えなんで、若干違うかもしれませんが、そこはお許しを(^_^;)
いやー、めちゃくちゃ心に響きますね!
特に過去から逃げまくりな人生を送ってきた僕にはグサグサと(苦笑)
このセリフは、主役のシンバがお父さんの死を乗り越えて、
自分がライオンキングになる、という決意を固めるという、
超重要なシーンでのセリフなんですが、この言葉は、
僕たちにも強烈なメッセージになると思うんですよね。
辛い過去の出来事なんて、目を背けて、
見ないままにしがちです。
僕も昔は、ぼっちだった高校時代とか、
ニートやってた時期なんて、
1ミリも思い出したくありませんでした。
でも今は、こうした経験があるからこそ、
人の弱い部分を受け入れることができるようになったし、
今の情報発信にも大きく活かされていると実感しています。
実は、この過去を乗り越えるというのも、
ライオンキングの「サークル」の1つなんですよね。
こんな感じ(円になってないけどw)↓
過去 ⇔ 現在 ⇔ 未来
過去を見つめ直して、そこから学ぶことで、
今やこれからにしっかりと繋がっていく。
このように、しっかりと循環のサイクルができているんです。
苦い過去を切り離して、無いものにしてしまうんじゃなく、
きちんとこれからの人生に活かす。
この大事なことに気づかせてくれるという点で、
ライオンキングはとても学びのある作品だと思います。
ストーリーという視点で見ても、
過去を乗り越えて成長する物語は共感しやすい内容なので、
そうした点も人気のポイントでもあるかなと。
他にも書きたいことはいろいろあるんですが、
あんまり書きすぎても、読む方が大変だと思うので(苦笑)、
特に印象に残った2点のみ紹介しておきます。
まあ後は、実際に自分で観て、
いろいろと感じ取って欲しいという思いがあるので。
あっ、最後に、本家の「心配ないさー」を聞いて、
大西ライオンのモノマネのクオリティが
けっこうスゴイことにも気づきましたw
読んでいただき、ありがとうございました。
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